脳とこころの病気と障害


 こころの病気や障害は、今の医学をもってしても血液検査や画像検査で迅速に診断できるものはまだ少ない状況にあります。そのため、診察の中でくわしく状態をお伺いさせて頂くことが必要になります。
 また「明らかに独立した1つの病気」というよりも、「たまたま同じ症状と経過であっても、実は様々な病態が混在したもの」と考えられるものが少なくありません。
 暫定的診断をすることで、見通しや今後の対策が立てやすくなるメリットがあります。デメリット(レッテル貼りだけになり逆に不安を与えてしまうなど)の点も踏まえつつ、丁寧な診察、ご説明をさせて頂ければと考えております。経過を追う中で診断が確定しましたら、その時点で再度病名のご説明とさせていただきます。


主な病気と障害

不眠症

(主な症状)
寝るための準備をしていても寝つきが悪い
途中で起きる
目覚めが早い
熟眠感がない
など
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うつ病

(主な症状)
気分が落ちこむ
やる気がなくなる
興味や関心がなくなる
訳もなく悲しい、虚しいと感じる
など
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双極性障害

(主な症状)
元気な時期と落ち込む時期を繰り返す、話がとまらなくなる、過剰な自信が出てきた、散財するようになる
など

適応障害

(主な症状)
現在の環境に上手く適応できずに、不安、不眠、うつ状態、混乱などのいろいろな症状が出ている
など
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社交不安症

(主な症状)
人と話すことに緊張する、手や声が震える、汗が出る、上手く話せない、人に注目されるのが苦手
など
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パニック症

(主な症状)
急な恐怖感とともに、心臓がドキドキする、呼吸が早くなる、めまい、自分が自分でない感覚がする
など
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強迫症

(主な症状)
強迫観念(ある考えが繰り返し頭の中に浮かぶ)を打ち消そうと、同じ行動を繰り返してしまう
など
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全般不安症

(主な症状)
そわそわして落ち着かない
特に心配なことがなくても、一日中緊張したり不安だったりする
など
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摂食障害

(主な症状)
太ることへの恐怖感が強く体重が減少していく拒食症
食べることでストレスを発散を発散してしまう過食症
など

PMS

(主な症状)
月経前に身体症状および精神的に不快になる
情緒不安定になる
気分が落ちこむ
イライラする
など

更年期障害

(主な症状)
体のほてりなどの身体症状および精神的に不快になる
情緒不安定になる
気分がおちこむ
イライラする
など

身体表現性障害

(主な症状)
内科などで異常はないと言われたが、体調が悪い
周りの人にも理解してもらえない
など


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