うつ病

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<主な症状>

1) 自分で感じる症状
 ゆううつ、気分が重い、気分が沈む、悲しい、不安
 元気がない、集中力がない、好きなこともやりたくない
 細かいことが気になる、悪いことをしたように感じて自分を責める
 物事を悪い方へ考える、眠れない
2) 周囲から見てわかる症状
 表情が暗い、涙もろい、反応が遅い、落ち着かない
3) 体に出る症状
 食欲がない、体がだるい、疲れやすい、頭痛、肩こり
 動悸、胃の不快感、便秘がち、めまい、口が渇く

 人は誰しも悲しいことや失敗などの体験をすると、気持ちが落ち込んだり、憂うつになったります。しかし、こうした「うつ状態」は時間とともに薄れていき、元の状態に戻るものです。ところが、そうした気分が長く続き、普段の生活に支障を来たすようになると「うつ病」となり、治療の対象となります。
 人口の5~10%の方が、生涯に一度はうつ病にかかると言われています。 一方で、うつ病に対する理解は未だ十分とは言えず、心療内科や精神科を受診することをためらったり、性格の問題と考えてしまったりする人も少なくありません。うつ病は生活や環境の変化がストレスとなり、それをきっかけに起こることがあります。 原因となる出来事は、身近な人の死やリストラなどの悲しい出来事だけでなく、結婚や出産・昇進といった一見うれしい出来事でも、うつ病を引き起こすことが少なくありません。ストレスがうまく解消されず、心と体のバランスが崩れ、心身に不調をきたすことは誰にでも起こり得ます。
 眠れない、食欲がない、気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといったことが2週間以上続いている場合は、うつ病かも知れません。単なる気分の問題や「怠けているだけ」などと考えず、専門医に相談してみましょう。